バリキャリ乙女のイド端会議室

主に婚活、時々しごと。華麗なるバリキャリの脳内会議の一部始終。

スキマスイッチと私

こんばんは、年間300日スーツで過ごす女、イシイド マキです。

 

6月10日。
スキマスイッチ 2018ライブツアーALGOrhythm 名古屋公演に行ってきました。
イシイド、スキマスイッチの大ファンでして。
ついてこれる方だけついてきていただければ大丈夫です。
今回はそんな感じです。

 

 

スキマスイッチとは

 

スキマスイッチは、大橋卓弥常田真太郎からなる日本の音楽ユニットである。1999年結成。所属芸能事務所はオフィスオーガスタ。所属レーベルはユニバーサルミュージック内のオーガスタレコード。略称は「スキマ」。

スキマスイッチ - Wikipedia

 

二人とも愛知県出身のため、毎回ライブツアーの名古屋公演は大変盛り上がる。
特に、名古屋公演限定の楽曲*1
もあり、言ってみればスキマファンの聖地みたいなものなのです。

 

 

ネタバレあり、ご注意を

 

さて、イシイドはかなり初期の頃からスキマのライブには通っておりますが、今回の名古屋公演は一番思い出に残るものとなりました。


最新アルバム『新空間アルゴリズム』に収録されています『未来花』という楽曲。
コンタクトレンズのCMソングになっているので耳にした方も多いと思います。
実はスキマスイッチにとってとても思入れが強く、長く温めてきた曲なのです。
この曲の前にその想いを語ってから演奏に入ったのですが、ボーカルの大橋卓弥くんがサビ辺りで声をつまらせて歌えなくなってしまいました。
これまでにそういうことってなかったので、びっくりしました。

 

すると。

 

一瞬の間の後。
会場からひとりふたりと歌声が。
卓弥くんの後を引き取って会場中が歌声で包まれました。


みんなの歌声で一番の歌詞を歌い切ると、少し照れくさそうにペコリとお辞儀をする卓弥くん。
二番からは、最初だけ少し声が揺れたけれどしっかりと歌いあげました。

 

よく、なんとか大賞とかで受賞したアイドルが涙でべしょべしょになって歌えなくなってしまう場面を見たりしますが、復帰した卓弥くんにそんなところは微塵もなく。
本当に喉も体も『生まれながらの歌手』*2
なのだなと感じさせてくれました。

 

まぁ、これだけならただの美談なのですが、まだ続きがあります。

アンコールも終え、ステージ上から立ち去るはずの二人。
しんたくんが卓弥くんに近づいて促します。

 

「あの、もう一回歌わしてもらってもいいかな?」

 

途中で途切れてしまった『未来花』をもう一度歌ってくれるというのです。
私たちにしてみれば、あれはあれで充分満足なのですが『プロとして』ちゃんと歌い上げたかったのでしょう。

 

「ワガママを聞いてくれてありがとう」

 

二度目の『未来花』のあと、そう言って笑顔の退場となりました。
卓弥くんのプロ魂とその想いを汲んでくれたしんたくん。
そして見守る私たちファンやスタッフさんたち。
全てあたたかく素晴らしいライブだったと思います。

 

 

彼らにしてみれば、たぶんプロとしては『失敗』であったこのエピソードをこんな風に他人のブログで紹介されるのは本意でないかもしれません。
ご指摘があればすぐに修正いたします。

 

 

全力少年』で『全力浪費』

 

さて、話は遡ること10と数年。
イシイドがまだ(かろうじて)20代だった頃のこと。
イシイドにとって真っ暗な時代でした。
会社に行けばパワハラで、プライベートではモラハラの波状攻撃。
腕1本上げることすらしんどいのに、なぜか会社にだけはちゃんと出掛けていた。
両親を苦しめたくなかったので、自分から命を絶つなんてこともできず(痛いのもイヤだし)、いっそドラキュラが灰になるみたいに陽の光にでも溶けてしまえばいい。
そして始めからいなかったことになればいい。
そんな風に考えながら過ごしていました。

 

私は、そんな時期にスキマスイッチと出会ったのです。

 

これまでは、車の中で聞くラジオで『いい曲だな』と思っても、目的地に着くと忘れてしまう。
聞いたことはある、くらいの興味でした。


その時は到着後もたまたま覚えていて、会社帰りにTSUTAYAに寄ったのです。

私はCDを買うなら、特典のついている初回限定版と決めていました。
この時も初回限定版がなければ買わずに帰るつもりでした。
1階が書店で2階がレンタルとセルのTSUTAYA
急な階段を昇りきった先に。

 

それはありました。

 

塩田雅紀氏のイラストと味のある紙ジャケット
まるで小さな絵本のような佇まいに、迷わず手に取るとレジカウンターへ。
そして帰りの車の中で聴きながら、すっかり夢中になってしまったのです。

その後はAmazonを含めいろんな手段で彼らのCDやDVDを買い集めました。
そして、1本のPVに目が止まった。

 

全力少年

 

彼らの代表作のひとつだ。
楽曲は何度も繰り返し聴いたけど、映像を観るのは初めてだった。

まだ若く、売り出し中のアーティストの、それほどお金もかけてもらってるような感じもしない普通のPVだ。

 

でも、涙が止まらなくなった。

 

中合わせになった二人が、ビール片手にただバカみたいにゲラゲラ笑っている、そんなシーンだった。

 

ああ、人ってこんなに楽しそうに笑っていいんだ。

 

なぜだか、許されたような気がした。

そこから私は『この1年間だけは自分のやりたいことを全て、それも金に糸目をつけずやろう』そう決めた。
自分のアンテナに引っ掛かったものはすぐに試した。

 

私もあんな風に笑うために。

 

あれから10年。
手当たり次第手をつけた『気になるもの』は、すぐに飽きて忘れてしまったものもあれば、いまだに続けていること、時々思い出しては手にしてみること、さまざまだ。
中でもフラワーアレンジメントとカメラ、そして浪費癖は今でも、すぐそばにある。

 

今思うと。
専門家にちゃんと手当てをしてもらった方が良かったに決まっている。
もしかしたらもともと深刻でもなんでもなかったのかもしれないけど、『なんかよくわかんないけどなおっちゃった、てへ』みたいな、結果オーライ的な解決は良くなかったのかもしれない。

 

あの頃よりツラくないからまだ大丈夫。

 

そんな間違った頑張りを無駄に続けてきてしまっただけなのかもしれない。

それでもあの時の私を、禍々しい何かの淵から導いてくれたのは間違いなく彼らの音楽と彼ら自身だったと思う。

 

今日、7月9日はスキマスイッチ、デビューの日です。
このブログが公開される頃、彼らは地元愛知県でライブをしているはず。
残念ながら観に行くことはできなかったけれど、私は竹馬の友とビール片手に、あんな風に笑っているはずだ。

 

ありがとう。
そして、デビュー15周年おめでとう。


スキマスイッチ / 全力少年

*1:デビュー前に作った『No.758』、名古屋の地名やランドマークが盛り込まれた曲だが、名古屋の街の様変わりやうろ覚えからの間違いがあり『止めるタイミングを見計らってる』と言れていた。

現在はメ~テレ開局55周年記念テーマソングとして作られた『ココロシティ』が新しい名古屋ソングとして歌われるようになった

*2:大橋卓弥は映画『SING』において、心優しき盗賊団の長の息子『ジョニー』の声を当てています。劇場支配人の『バスター・ムーン』に『生まれながらの歌手』と評価されます。